ご存じの事とは思いますが、高校生の新卒採用には行政・学校・経済団体等によりスケジュールが定められています。さらにルールに従って採用活動をしなければならず単に求人票を出すだけでは人財にたどり着けません。この時期に準備もかねてスケジュールとルールを確認しましょう。
《スケジュール》
例年6月より求人の申し込みが始まり7月より求人票の公開が開始されます。
7~8月には職場見学があり9月より応募と選考が開始です。
10月以降は二次選考期間に移行します。
今現在はもとよりハローワークが求人申込書の受付開始する6月までは採用活動はできません。
しかし工業・商業系の高校側の動き出しは早く4月には企業選定に入ります。次いで全日制・定時性・通信制と若干のズレはありますが概ね夏を迎える前に企業の1次選定は行われます。
《ルール》
・一人一社制~学校斡旋のルール前提のもと学校の推薦を受けて応募することが一般的な為、一人の生徒が応募できる企業を一社とする制度です。生徒は企業から内定を得られなかった時点で初めて他の企業に応募できます。原則として、内定すれば必ず就職しなければなりません。尚、一定の期間を経過するか学校を介さない縁故就職や自己開拓による就職にはこの一人一社制の適用はありません。
・生徒との接触禁止~原則生徒と直接連絡は取れません。全ての連絡事項は学校を通して行います。それはたとえ内定者への連絡であってもです。
・書類のみの採否禁止~書類選考だけでは違反行為にあたります。面接や作文、適性検査など行い採用試験を実施することが必要です。また本人の適正と能力に直接関係のない事項を判断基準とせず、生徒の基本的人権を尊重しなければなりません。
・面接での質問制限~面接時にも家庭環境や経済状況、出身地、家族の職業といった就職差別につながる恐れのある質問は一切禁止です。
大学生とは違いかなりデリケートかつ丁寧な取り組みが必要と言える高卒ルールですが、人財の欲しい企業側と良いところに就職したい生徒側の間に常に学校が介在する点が特徴です。
この点を踏まえればより良いマッチングの為に学校へのアプローチは必要不可欠と言えます。特に進路指導の担当教諭はそのキーマンになり得ます。従来から特定の高校・教諭とパイプがあれば良いのですが、無い場合は一から信頼関係を築く必要があり根気よく中長期計画で取り組まねばなりません。では短期的には今何をすべきでしょうか。
この時期に限らず新たな人財を採用するには社内体制の整備といった準備も必要ですが、このDX時代の中私共オフィスキタバとしては具体的にはホームページ(以下HP)の整備をお薦めいたします。現在すでにHPをお持ちのお客様も今一度、人財の採用という視点から自社のHP特に募集採用欄を見直されてはいかがでしょうか。自社の良さ・強み・仕事に対する取組み・やりがい・社会的責任など十分に伝えきれているでしょうか。先にお話ししました進路指導の教諭はもちろん生徒本人やその関係者の方々まで、御社の魅力を広く深く知ってもらう為の入り口として機能しているでしょうか。今の時代誰でもどこからでもネットにアクセスし容易に情報を得ることができます。現役の高校生ともなれば猶のことです。ですがまずは進路指導の教諭に御社の魅力を知ってもらい生徒や親御さんに御社への就職を薦めてもらわなければなりません。HPはその為の重要なアピールツールの一つと言えます。求人広告を出しただけで待っていてもなかなか人財に巡り合えません。
HPをお持ちでないお客様も是非ともご検討ください。私共は社会保険労務士でありHPを作成する技術は持ち合わせていません。しかし日々その必要性は感じておりコラボ関係にある事業者をご紹介しております。現在既に数社のお客様が一からHPの作成を行っておられます。ご興味のあるお客様は弊社担当までご連絡くださいませ。参考までに下記にコラボ事業者である㈱プロコミットのURLをご参照ください。
https://www.procommit.co.jp/irec 高卒採用に関しましてはまだお伝えしたいこともあります。続きは桜が咲く頃お届けいたします。